Q 卵管がんについて教えて下さい

 女性性器悪性腫瘍の中では希な疾患です。

  好発年齢は平均55歳で、約半数が閉経後といわれています。水様帯下、性器出血、下腹部痛、腹部腫瘤などで気付かれます。特に多量の水様帯下は卵管がんの特徴的な症状と言われています。

 超音波やCT、MRIなどの画像診断で、「ソーセージのような液体を貯留した腫瘤」が認められた場合に卵管がんを疑います。内部に充実部(できもののような影)が認められれば卵管がんを強く疑います。

 事前にがん細胞の有無を確認できないため、(おなかの外と通じていないので、がん細胞があるかどうか事前にはわからないのです)卵管がんが疑われた場合には、大きさに関係なく治療の適応となります。

 治療は卵巣がんに準じて、手術療法と化学療法を組み合わせて行われます。