タイミング法

 排卵日を推定し、効果的なタイミングをアドバイスします。排卵日を推定するために次のような検査を行います。
①超音波検査

 卵胞の大きさを確認します。卵胞とは、卵巣内にある卵子が入っている袋のような組織で、超音波でその大きさを測定することができます。自然周期(排卵誘発剤などのお薬を使っていない場合)では卵胞は20mmを超えると1~2日後に排卵するといわれています。これを利用してタイミングを指導します。

②尿中LH濃度測定

 排卵の直前にはLHと呼ばれるホルモンが大量に放出されます。この現象をLHサージと呼び、LHサージの24~36時間後に排卵が起こります。尿中のLHを確認するLH検出キットを用いて、排卵日をさらに正確に推定します。

 

 通常、不妊症を認めないカップルの1周期あたりの妊娠率は25%前後といわれています。タイミングがピッタリ合ったとしても一度で妊娠するとは限らず、平均5回に4回は失敗するといわれています。

 なので、まずはタイミング法を4~6周期行い、妊娠成立を見なければ次のステップに進むことになります。