排卵の時期を超音波等で推定し、タイミングを合わせ、人工的に精液を子宮内へ直接注入する方法です。通常タイミング療法の次のステップで行われます。
人工授精という呼び名がついていますが、タイミング療法との違いは精液を人工的に子宮内に入れるだけで、むしろ自然妊娠に近い方法といえます。
経管粘液が少ないなどの子宮頚管性不妊、軽度男性不妊、卵管片側の閉塞、原因不明不妊などに用いられます。
1回当たりの妊娠率は5~10%ほどであるため、人工授精1回だけでは結果が出ないことも多く、少なくとも3-4回は行います。ただし、5~6回行っても妊娠が成立しない場合には
漫然と続けることはせずに、次の治療へとステップアップします。
副作用として子宮内感染が挙げられます。予防的に抗生剤に内服を併用します。
令和4年4月1日より保険適応となりました。