精液検査

 不妊症の原因の半分は男性側にあると言われ、男性不妊は増加しているといわれています。治療の遠回りを避けるためにも男性側の不妊原因の検索を行ってください。

①精液検査の方法

 精液検査の前に禁欲期間をもうけます。禁欲期間が短すぎると精液量が少なくなり、また長すぎると精子運動率の低下、精子濃度の上昇をきたします。WHO(世界保健機構)のガイドラインでは禁欲期間を2~7日にすると記載されています。精液採取用の容器に精液を採取してください。コンドームは精子の運動率に影響しますので使用しないでください。自宅で採取した精液をあまり冷やさないようにして(20~37度くらい)2~3時間以内を目標に病院にもってきてください。体調などに大きく影響を受けるため、精液検査は1ヶ月の期間に、2回以上行ないます。結果の変動が大きければ、さらに検査を繰り返します。

②一般精液検査

 精液量、精子濃度、精子運動率、精子奇形率、精子生存率、白血球数などを測定します。