お仕事を続けておられる妊婦さんへ

 上記要請を踏まえ、事業者側は従業員である妊婦さんへの十分な感染対策を取る事が求められるようになりました。企業は、従業員の健康やその他の問題を十分配慮して、適切に労務管理を行う必要があります。

 もし、現在の勤務形態について、新型コロナウイルスの感染等に不安を感じているようであれば、まずは職場の上司や産業医等に相談してみてください。

 

 しかし、それでも、職場環境が改善されない場合、どうすればよいのでしょうか。

 

 産婦人科医が企業に対し、妊婦さんの労働環境・労働条件について助言・指導を行うことができるツールに、「母児健康管理指導事項連絡カード」というものがあります。

 通常、「切迫流産」や「重症妊娠悪阻」等、妊娠に関する病気の病名を記入し、その病気と就労の関連性から、職場での対応について、助言・指導するという流れになるのですが、過去のインフルエンザ流行時においても、感染予防という観点でこのカードを作成したことはありません。(私の勉強不足ならば、すみません。このような書き方をしたことがないのです。)

 不安を抱えながら、仕事を続けておられる妊婦さんもたくさんいるはずです。対応は急を要します。

 産婦人科医としては、「母児健康管理指導事項連絡カード」を作成し、感染リスクを下げるような措置(時差通勤や3密となる労務環境の是正指導等)を提言するという方法で働く妊婦さんをサポートできるのではないかと考えております。

 「母児健康管理指導事項連絡カード」のご希望がある場合にはお気軽にご相談ください。当日に作成させて頂きます。